組織に縛られるよりも、個人の自由を尊重した働き方をしたい人
この記事では自由な働き方を求める方々に対して、その一つの解決策である「ノマド」と「フリーランス」について徹底解説します。
結論
- ノマドは勤務形式の話。そして、フリーランスは職種の話。
- いずれも組織の論理より個人の自由に重心をおいた働き方、という点が共通している。
解説
ノマドワーカーとは?
ノマドワーカーは、Wikipediaによると以下のように定義されています。
ノマドワーカーは、ノートパソコン、スマートフォン、タブレット端末などを使い、Wi-Fi環境のある喫茶店など、通常のオフィス以外のさまざまな場所で仕事をする人を指す日本語の表現[1]。また、そのような働き方を、「ノマドワーク」という。
出典:Wikipedia
いわゆる一般的な会社員のように特定のオフィスで働くのではなく、臨機応変に様々な場所で働く勤務形式を指すものだという事がわかりますね。
語源は英語で「遊牧民」を意味する「ノマド (nomad)」から来ています。遊牧民のように移動しながら生活する、という意味がこめられているのです。
様々な場所から仕事をする人という定義なので、会社員でありながらノマドワーカーということも有り得ます。
最近は働き方改革の一貫として在宅勤務やサテライトオフィスからの勤務制度を導入している企業も多くあるかと思いますが、これもノマドワーカーの枠組みに入るかと思います。
フリーランスとは?
フリーランスは、Wikipediaによると以下のように定義されています。
フリーランス(英: freelance)は、特定の企業や団体、組織に専従しておらず、自らの技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主もしくは個人企業法人である。日本では『自由業』『自由職業』[1]『フリーランス』と呼ばれる。請け負った業務を実際に遂行する本人はフリーランサー、フリーエージェントと呼ばれる。
出典:Wikipedia
フリーランスは、ノマドワーカーとは違い職業形態(職種)を指しています。具体的には組織ではなく個人として、案件やプロジェクト単位で依頼主と契約し、仕事を請け負う形態となります。
ということは、最近流行りのWebエンジニアだけでなく、職人や小説家、芸能人など、たくさんの職業がこれに当てはまることになります。
英語「freelance」の語源は中世に遡り、その当時の傭兵を指すものでした。このことからもフリーランスとは何も真新しい職種ではなく、ずっと前からあったものだということが分かるかと思います。
違いと共通点
実は軸の異なる話
というわけで「ノマドワーカー」と「フリーランス」という言葉は、そもそも勤務形式と職種という軸の異なる話だったとこがわかりました。
軸が異なっているので、いずれか一方しか選べないという話ではなく両方兼ねている人もいれば、片方だけの人もいます。
以下にパターン別の例を挙げておきます。
「ノマドワーカー」だけど「フリーランス」ではない人:在宅勤務の会社員
「フリーランス」だけど「ノマドワーカー」ではない人:客先常駐している個人事業主契約のプログラマ
「ノマドワーカー」で「フリーランス」な人:個人事業主契約でリモートワークをしているWebエンジニア、Webデザイナー
でも共通点もある
軸の異なる話とは言いましたが、どちらも組織よりも個人の自由を重視して働くという点においては共通しているのでは無いでしょうか。
ノマドワーカーは会社員である場合もありますが、勤務する場所を限定されない自由があると言えます。
フリーランスは個人として依頼主と契約するので、会社の福利厚生とか組織としての利益は享受できませんが、その代わり組織の論理に縛られない自由を得ることが出来ます。
このように、個人の自由を重視しているという共通点があるので、フリーランスとノマドワークというのは相性がよく、両立している方が多いのも事実です。
まとめ
それでは、結論をまとめておきます。
- ノマドは勤務形式の話。そして、フリーランスは職種の話。
- いずれも組織の論理より個人の自由に重心をおいた働き方、という点が共通している。
- 相性が良いのでWebエンジニアなど、両立した働き方を実践している人も多い。