ノマドやフリーランスをやってみたいと漠然と思っているが、よくわからないので行動に移せない会社員
↓ノマドワークとフリーランスの違いについては、以下の過去記事をご覧ください。↓
Contents
結論
はじめに結論を書きます。
- 会社に依存して働き続けることのリスクが高まってきているから
- 個人で稼ぐ土壌が整ってきているから
会社で働き続けるのはリスクが高い?
一昔前であれば、年功序列、終身雇用で会社に一度就職したら定年まで働き続けるのが当たり前でした。ですが昨今はこの前提が崩れてきており、以下のように多くの人に転職経験があります。
出典:シニアガイド
これは何故でしょうか?
私は以下が主な原因だと考えています。
- 日本経済が長らく停滞しており、先の見通しが明るくない
- 会社の寿命と労働年数の乖離が加速している
一つずつ解説していきたいと思います。
日本経済が長らく停滞しており、先の見通しが明るくない!
ご存知の通り、日本経済はバブル崩壊の後遺症からいまだに抜け出せていません。長らく経済成長率は低迷しており、更にこの先の少子高齢化も影響して回復できる見込みは全く立っていません。
また、特に過去栄光を誇った東芝、日立、ソニーといった大企業は決して安泰な状況であるとは言い難いです。テクノロジー業界をリードするような企業も育たず、GAFAやBATに完全に出し抜かれているのはご存知の通りです。数多くの大企業がリストラ策を打ち出しています。
こんな状況なので大企業であっても会社員は給料が上がるどころか、いつリストラ策を講じてもおかしくない状況です。
企業の寿命と労働年数の乖離が加速!
かつて会社の寿命は30年と言われていたそうですが、現代のIoTやAIに代表されるテクノロジーの進歩によりイノベーションが加速し、企業のライフサイクルは更に短くなっています。なんと、現時点では平均約23年と言われています。
一方で、我々が働かなければならない期間は長くなっています。
既に定年したリタイア世代は、大学を卒業して定年60歳なので約38年間はたらくことになります。厚生年金も60歳から受給できました。
ですが、今は少子高齢化で人手不足。2025年までに定年は65歳に延長されることになっています。更に70歳までの延長という話もあります。また、今の現役世代の年金の受給開始はどんどん先延ばしです・・・
なので今の現役世代の人達は計40年以上働く必要があるということにあります。
これがどういうことかというと、60歳を過ぎても働くチャンスはあるし、働く気はなくても年金以外の収入源を確保しておく必要があります。
要は、もう会社に依存していたらオワコンということ
ここまで解説してお分りいただけたかと思いますが、今の現役世代の皆さんは終身雇用を期待出来ません。
経済の見通しは暗く、会社がいつ立ち行かなくなるか分りません。たとえ何とか会社が生き残ったとしても皆さんが働く40年先も残る可能性は低いと考えておいた方が良いでしょう。
一方、個人で稼ぐ土壌が整ってきている
先ほどの話は会社員の皆さんには少しショックだったかもしれません。でも今の時代を別の角度から見ると、個人で稼ぐ為の土壌を整える他の要因も見えてきます。
- テクノロジーの進歩
- 組織よりも個人の自由が尊重される時代
こちらも、一つずつ解説していきたいと思います。
テクノロジーの進歩
個人で稼ぐ土壌が整ってきている第一の要因は何といってもテクノロジーの進歩に他なりません。
SNSにより個人は簡単に不特定多数の人間に情報を発信することができるようになりました。5Gにより今後この動きは更に加速するでしょう。
リモートワークも容易にできるようになりました。海外にいたってWiFiさえあれば大抵の仕事は出来てしまいます。ノマド用のカフェやホステルは今や一大ビジネスになっていますよね。
「所有」から「利用」へのシフトもテクノロジーの進歩によるものです。カーシェアリングやSpotifyがいい例だと思いますが、これらサービスはテクノロジー無くしてはなし得ません。これにより人は所有するものが減って身軽になり、ノマドワークの様な働き方をしやすくなりました。
組織よりも個人の自由が尊重される時代
さらに別の観点からも見てみましょう。
戦後から80年代のバブル経済にかけては日本人は皆同じような幸福を追求していました。戦後間もない頃はとにかく最低限の衣食住を確保すること。それから目覚ましい経済成長を遂げた日本人が求めたのは車、住居、贅沢品など。
でも今はどうでしょうか。
もちろん例外はありますが、現代の日本人は基本的に最低限の衣食住に困ることはありません。でも経済は停滞していてバブルの時のようなイケイケ感は無い。
今の日本人は即物的な幸福よりも、精神的な幸福を求めていると思います。これは世界的な流れかもしれません。
24時間モーレツに働くよりも家族との時間を大事にしたい、お金が無くても田舎でのんびり暮らしたい
こういう人が増えてますよね。
精神的な幸福を求めると、それは人によって求めるものが異なります。そうなるとサービスも多様化していき、人それぞれ個人レベルのニーズにカスタマイズして対応できるものになっていきます。
AirbnbとかUberとかも、個人レベルのニーズに合わせて需要と供給をマッチングしていますよね。こういったサービスが出てきたのはテクノロジーの進歩のおかげですが、こういった時代の流れも背景にあります。
結局、どういうこと?
ちょっと整理してみましょう。
まず、
- 日本経済が長らく停滞しており、先の見通しが明るくない
- 会社の寿命と労働年数の乖離が加速している
会社で働き続けるのはリスクが高いです。依存したらオワコンです。
さらに、
- テクノロジーの進歩
- 組織よりも個人の自由が尊重される時代
個人で稼ぎやすい時代が来ています。テクノロジーの進歩により、この流れはさらに加速します。
こういった背景から、
個人を重視した時代の流れに即した働き方である
と言えます。
まとめ
それでは、最後にもう一度結論です。
- 会社に依存して働き続けることのリスクが高まってきているから
- 個人で稼ぐ土壌が整ってきているから